【本紹介007】 このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 - 北野唯我著
初めに言っておこう。期待以上の本。誰が読んでも人生について考えさせられる、素晴らしい本。
今、転職市場が活発になっている時代だからこそ、「転職の思考法」とキャッチーなタイトルにしたのだろうが、内容は決して転職を考える人に向けたものとは限らない。もちろん「転職の思考法」というタイトルなので転職の話を中心に構成しているが、良い意味で別のタイトルで出版もできるんじゃないか、と思わせる内容であった。
ちなみに、私は直近で転職を考えているわけではない。
2018年9月現在、入社4年目であるが、10年目くらいまでは今の会社で専門と言える知識・経験を積み、その先転職あるいは中小企業のオーナー社長に、と考えている。
Amazonでの評価もすこぶる良く、Review93件で平均4.5点を叩き出しており、このブログであえて内容を紹介することもなかろう、と思う。
一点、私のキャリアにすぐさま反映させなければ、と思ったことは、専門性・マーケットバリューを追い求めること。商社に勤めていると、若手は特に便利な“コーディネーター”として使われていることが多い。これでは専門性は高まらず、代替可能な人材が出来上がるだけで、マーケットバリューは高まらない。次の人事面談では、この点を強調していこうと思わされた。
良いことがたくさん書いてありすぎて、一回で読み終わってしまうのは非常にもったいない内容で、定期的に読み返したい傑作。
みなさんも是非手に取ってみては。
【仕事の心得005 】 想像力のある仕事を
ここで述べることは、Creativeな意味ではなく、先を見越して仕事をする、ということである。
この想像力は、「あの人は仕事ができるなあ」と思わせる時に自然と“評価項目”に入っていて、しかも大きなWeightを占めているのではないだろうか。
仕事に取り掛かる前に、ざっと先の工程まで見通すことが1st step.
2nd stepは、先の工程まで見通した時に、どこの作業で待機時間が生じるかを考え、時系列のActionにも優先順位をつける。
3rd stepは、待機時間が発生する作業に対して、待機時間を最小限に抑えるために前もって準備できることは無いのかを考え、手を打っておく。
このような想像力が仕事を早く終わらせることに繋がり、仕事の出来にも直結するのである。
さらに発展させると、想像力がある人というのは質問への回答力も大きく異なってくる。Actionに付随する内容も常に考えているので、上司に質問された時にすでに答えが用意されていることが多い。また、上司に報告した時に、これを知りたいだろう、と想像してこちらからの質問がなくても補足情報を伝えてくれる。そういう部下は上司から“気が利く”と思われ社内の評価も上がっていく。
仕事ができると思われたい方、まずは自分の“想像力”が十分かどうか振り返ってみてはいかがだろうか。
【仕事の心得004 】 部下との付き合い
いやー、びっくりしました。
今、中央アジアのとある国に出張中なのですが、数か月ぶりに私の関わっているプロジェクトのダイレクター、つまり各マネージャーを取りまとめるトップ中のトップの方が日本から様子を見にやってきました。
で、たまたまタイミングが合ってしまったために、二人でディナーに行こうと誘われたんです。20後半の若造と60過ぎのお爺さん二人で。
話の内容はさておき、お会計になって、
「今日お金持ってないんだよね」
いや、まあいいですよ。クレジットカードが使える国ではないですし、入国したばかりで十分な現地通貨を持っていなかったんでしょう。いったん自分が全額払いました。日本円で約5,800円ほど。
二日後、、、
「この間の分。3,000円(実際には現地通貨)で良いかね?」
そもそも、忘れててお金返ってこないかな?大した金額ではないし、忘れることにしよう、と思っていたところでした。もちろん特にコメントせずに、ありがとうございますといって受領。
しかし、ふと気付いたら割り勘じゃないですか!とてもショックですね。。
そもそも、ダイレクターがわざわざ日本から様子を見に来たのは、現在プロジェクトが問題に直面してテコ入れ策を考えるのが目的。そういう期待もあって、たまたまとはいえ二人でご飯を食べたと。ダイレクターにとって収穫のないディナーだったのかなあ、と。。
と最初は自分が悪かったかなあと思ったりもしましたが、やっぱり、それだけの年齢差がある二人がご飯に行き、しかも上司からの誘いが発端。
それで割り勘って、考えられます!?
ま、読者の方は、お前が言うなと思うかもしれませんが、客観的に見れば上司は数千円の出費をケチって、後輩からの信頼を失った、ということです。
もちろん、人に依るんでしょうけど、そういうところ、若い人の方がしっかりしてるような気がしますね。たまにいるんですよね、こういうケチなおっさん、おじさん。
と、愚痴ってもしょうがないんですが、何が言いたいかというと、金額じゃないんです。上司にとってどうでもいい存在なんだなと思わせてしまうということ。これは本当に気を付けなければなりません。いざという時に、あの人のために頑張ろう、と部下に思ってもらえる存在でなければなりません。
各人の価値観の問題ですけど、数千円、数万円をケチって信頼されない存在にはなりたくないですね。自分はそうならないように、という意味も込めて、トピックとして取り挙げてみました。
【仕事の心得003 】 経費は利益に直結する
技術系の人にありがちだと思うのだが、会社にはコストに無頓着な人が一定数いる。
正直言って、そういう人と仕事をするのは無理だ。性格・価値観の不一致を理由に離婚するカップルと同じだ。
部下がコストに無頓着ならまだしも、マネージャーの肩書を持つ一がそのようではマネージャー失格である。
会社のお金だからと言って数百万の出費も全く気にしない、ということが多々ある。
そういう人は少しでも経営のことを考えたことがあるのだろうか。
私も勉強中なので大きなことは言えないが、単純に考えて、300万のコストが生まれたとして、利益率5%の会社であれば6,000万円、10%であっても3,000万円売上げなければならない。それがどれだけ大変なことか、分かっているのだろうか。
経費は利益に直結する。そう考え、経費の使い方を考えなければならない。それができている会社は強いのだろうが、残念ながら私の会社はそうではない。
入社年数でマネージャー席を与えるのではなく、もちろん実力を加味したうえで経営の視点からマネージャーを教育していくことが必要ではなかろうか。
【本紹介006】 空飛ぶタイヤ - 池井戸潤著
ざっくりとまとめると、大企業の不正よって濡れ衣を着せられた町の運送屋が正義感を絶やすことなく立ち向かう、というストーリーである。
将来、中小企業を買収して経営者になりたいと思っている私としては、本筋に加え中小企業が置かれる厳しい環境も非常に引っかかる点ではあった。
が、本筋に話を戻すと世の中正義であれば勝つわけではない、ということを思い知らされる。本著の場合は正義が勝ったが、一般社会においては正義ではなく政治力があったため勝者のポジションを得ることが多いのではないだろうか。
最近読んだ記事に、自民党の石破氏は、いくら安倍氏よりも正しいことを言っていても総理にはおそらくなれない、と。
私もどちらかというと正論を貫き、周りからは面倒なヤツだと思われるタイプだと思っているが、政治力やバランス感覚を磨くだけで勝ち上がっていく人間にはなりたくない。もちろん羨ましいと思うときはあるのは事実なのだけど。
今更私がオススメすることもないだろうけど、正義が勝つ熱いストーリーが好きな人、正義を振りかざして敗者になり世の中に失望している人、などが読むと特に良いかと思いますのでぜひ。
PS
投稿後に気づいたんですが、今映画公開中のようで。
日本にいたら絶対に観に行ったと思うのですが…。
【仕事の心得002】 "I don't know"ではなく"Let me check"
何か聞かれたときに、ついつい"I don't know"と答えてしまうということは無いだろうか。
意図的に関わりたくない態度を示す場合は別にして、言われた側にとっては不快感を感じることが多いのではないだろうか。
"I don't know"とあえて英語にしたのは、日本人にはあまり見られない傾向かなと思ったゆえ。
海外出張先の現地採用スタッフで時々遭遇するタイプと言える。
仕事ができるスタッフで、助かるなあと思っていても、"I don't know"を連発されると仕事を任せるのをためらいがちになってしまう、ということに最近気付いた。
"I don't know"と言われる場面を考えてみよう。部下に何かを任せていて、それに関して質問する場合、というのが多いのではないだろうか。その場合、部下には自分の仕事としてカバーして欲しい範囲であるにも関わらず、上司からしたら責任感無く自分のできる範囲内だけの仕事に留めて一歩先の対応をしてくれない、と感じてしまうのではないだろうか。
そういう時に、部下に言って欲しい言葉は"Let me check"
もちろん答えがあれば最高だが、"Let me check"とパッと言ってくれればやる気も感じられるし仕事を任せる気にもどんどんなる。
私もだが、みなさんも気を付けてみてはいかがだろうか。ついつい言ってしまっていることがあるかもしれない。
【海外生活メモ001】 簡単にできる和食 - 親子丼
職業柄海外での生活が長く、そこでの気付きをブログの1テーマとして扱うことにした。
第一弾は、簡単にできる和食、親子丼の紹介。
海外生活では食事の重要さが格段に増す。仕事へのモチベーション等にも大きく関わってくるのは言うまでもない。
余談だが、海外で“飢える”食材といえば、
1. 生卵(あるけど基本的に食べると危ない)
2. 刺身
3. 豚肉
4. 薄い肉
もちろん地域性もあるが、この辺りの食材のことを考えると、早く日本に帰りたいなあ、と思ってしまうものである。
さて、本題の親子丼。
まず、あまり満足のいく肉が食べられない海外において、鶏肉を上手く活用するのは必須である。というのは、基本的にチキンが手に入らない国はない!そして、鶏肉を使った料理の中でも親子丼は日本の味という感じがものすごく感じられるし、さらにとても簡単!
用いる食材はというと、
- 鶏肉
- 玉ねぎ
- 卵
- めんつゆ
- のり(きざみのりがベター)
- 米
赤字で示したのは日本から持っていくべきであるが、大体の海外出張者はそばやそうめんと共にめんつゆも持参しているためわざわざ親子丼のために日本から持っていくものでもないし、のりはとても軽いので荷物に忍び込ませられる(そばのトッピングで使うパターンもあるだろう。)。
他の食材はどの国でも手に入るのでは。米のクオリティが日本米ほど良くないが、そこは仕方ない。。
と、まずは第一弾として親子丼を紹介してみた。
次回以降の海外生活メモに乞うご期待!